ASUSTOR NASにJenkinsをインストールしたい

この記事の内容

  • ASUSTOR製のNASでJenkinsを動作させたいというニッチな内容
  • Tomcatを使用することで比較的簡単にASUSTOR NASへJenkinsを導入可能
  • ASUSTOR NASへのTomcatとJenkinsの導入の仕方を説明

 

家ではAS3102TというASUSTOR製のNASを使っています。

Celeronが入っているため自宅サーバとしても十分な性能がありなおかつ低消費電力ですので、常時起動サーバとして結構色々な役割をになってもらっています。

その過程で、Jenkinsを入れたときのことをメモ書きします。

 

ASUSTOR NASでは、独自のパッケージ管理ソフトを使用しているため、バージョン管理ソフトを通してのインストールはできません。

ただTomcatをサポートしているので、Tomcatを使ってJenkinsを動作させればスムーズです。その手順についてまとます。

Tomcatの設定

App Centralからインストールできます。

http://(NASIPアドレス):8000/

にアクセスして、App Centralから、JRETomcatをインストールします。

http://(NASIPアドレス):8080/

にアクセスして、Tomcatのページが表示されれば成功です。

 

TomcatのConfigファイルは

/volume1/.@plugins/AppCentral/tomcat/conf

にあります。

(端末にSSHでアクセスできるようにしてviなどで書き換えを行います。(ADMのサービスから端末を選択、SSHサービスを有効にする))

GUIで設定できると楽ですので、そのための変更をします。

tomcat-users.xml

ファイルの

<tomcat-users>

</tomcat-users>

の間に

<role rolename="manager-gui"/>

<user username="username" password="password" roles="manager-gui"/>

という行を追加します。(ユーザ名、パスワードは変更してください)

そのうえで、App CentralからTomcatを再起動させます。

http://(NASIPアドレス):8080/manager/html

にアクセスできることを確認します。

Jenkinsのインストール

https://jenkins.io/download/

から、Generaic Java Package (.war)をダウンロードします。

そのファイルを

/volume1/Tomcat/

におきます。

 

http://(NASIPアドレス):8080/manager/html

にアクセスして

/jenkins

があることを確認のうえ「起動」ボタンを押します。

これで

http://(NASIPアドレス):8080/jenkins

からJenkinsを利用できるようになりました。

 

Jenkinsのホームフォルダ

root/.jenkins

になります。

Jenkins Pluginインストール時にOfflineになってしまう問題の簡易対策

ただ、自分の環境ではPluginへのアクセスに失敗して、そのままでプラグインをインストールできませんでした。SSHの証明書関係のエラーがでます。

回避方法ですが、Jenkinsのホームフォルダにある、hudson.model.UpdateCenter.xml

を以下のように書きかえます

<url>https://updates.jenkins.io/update-center.json

<url>http://updates.jenkins.io/update-center.json 

 Jenkinsを再起動することでプラグインのインストールは問題なくできるようになりました。